Japanese season

芒種 蟷螂生

2日遅れの七十二候です

芒種(ぼうしゅ)

芒種とは稲や麦などの「穂」が出る植物の
種をまく頃のことをいいます。
稲穂の先にある針の様な突起を
「芒(のぎ)」と言うことから
のぎの種を蒔くので、芒種。
実際にはこれよりも早く蒔かれることが
今となっては殆どです。

「のぎ」と聞いて「のぎへん(禾)」を
思い浮かべた方も多いのでは?
意味は同じ意味です。

蟷螂生(かまきり しょうず)

言葉通り、蟷螂が生まれてくるころ、ですね。
秋に産み落とされた卵は
越冬してこの時期にふ化します。

来月に行われる祇園祭では
「蟷螂山」という山がありまして
山の上に乗っている蟷螂のからくり人形や
からくり御神籤などが大人、子供、問わずに大人気です。

捕食性がつよく、良いイメージを持たれることも
少ない蟷螂ですが、蟷螂山のお人形をみると
それはそれは愛嬌たっぷりですよ♪

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鮎魚女(あいなめ)
薤(らっきょう)

らっきょうの歴史は案外古くて
平安時代には大陸より伝わっていたと言われています。
旬は初夏から夏。
胃もたれや食欲減退の時には、かなりのお役立ちです。
甘酢漬けや塩漬け、意外なところでは
蜂蜜漬けなども。

他の香味野菜とみじん切りにして
お素麺と混ぜ込んだりしても美味しいですよね♪

一首

あぢさゐの 花のよひらにもる月を
影もさながら 折る身ともがな

藤原俊頼 (散木奇歌集 320)

繁みから洩れている月の光が、
池にアジサイの四ひらの花のように映っている。
あの影を折り取ることができたら良いのに。

紫陽花というよりも月の光を詠んでいますが。
雨に映える紫陽花ではありますが
まだ少し涼しい宵に見掛けると
それはそれでとても素敵でもあります。

最近は様々な種類の紫陽花が輸入されてきて
見た目にも楽しいのですが
椿と同じく、日本から輸出されたのが
品種改良されて逆輸入されているのです。

そう思うと、日本の花々もかなり国際的ですよね。

 

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2014-06-08 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

小満 麦秋至

1日遅れの七十二候です

小満(しょうまん)

小満とは、全ての生命のエネルギーが
満ち満ちていくころの時季です。
人も、草も、虫も、大地も、
日の光をうけてキラキラと輝きます。

二十四節気においては8番目の節季。
これが終われば一年の3分の1が…(笑)

本来であれば梅雨前の一年で1番爽やかな時。
新緑の色とともに風を感じて過ごしたいですね。

麦秋至(むぎのとき いたる)

麦が熟して畑一面が黄金色になる時季。

幼くて麦がこのころ熟することを知らなかった時は
「お米が枯れている!」
と驚いたものでした。

夏前のこの時期ではありますが
麦が実る季節を「秋」と呼ぶのは
面白いですね。
「麦秋」という言い方もします。

「麦秋」といえば小津安二郎監督の作品の
タイトルでもあります。
静かに流れていく物語ではありますが
いつ観ても心に響く映画ですので
機会があったらご覧になられてみてください。

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倍良(べら)
枇杷(びわ)

二文字の旬が揃いましたね(笑)

桃栗三年、柿八年。
と言う言葉を聞いたことがあると思います。
どうやらこの続きがあるそうなのですが
ご存じですか?
それは
「枇杷は早くて十三年」
というもの。

果実も美味しいのですが
葉を煎じてお茶にしても薬草茶として
免疫力を高めてくれる役割があるそうです。

一首

すくすくと 生ひ立つ麦に 腹すりて
燕飛びくる 春の山畑

橘曙覧 (橘曙覧全歌集・105)

勢いよく伸びている麦の穂に腹をするくらいに低くく燕が飛んで来ている。
なんて素晴らしい春の山一面の麦畑なのだろう。

京都ではボツボツ巣立ちし始めているツバメも
多いようです。

山一面の麦畑を観ることが出来る様な風景は
かなり地方にまでいかないとならないかもしれません。

山に、鳥に、作物に。

生命というものはどれを無くしても
バランスを欠いてしまいますね。
いつまでもどこかでこのような風景が
残るように守っていきましょう。

 

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2014-06-01 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

小満 紅花栄

2日遅れの七十二候です

小満(しょうまん)

小満とは、全ての生命のエネルギーが
満ち満ちていくころの時季です。
人も、草も、虫も、大地も、
日の光をうけてキラキラと輝きます。

二十四節気においては8番目の節季。
これが終われば一年の3分の1が…(笑)

本来であれば梅雨前の一年で1番爽やかな時。
新緑の色とともに風を感じて過ごしたいですね。

紅花栄(べにはな さかう)

べに花が咲き誇るころ、です。

紅花の花の色は黄色ですが
何故、それが「紅花」になるのでしょう?
花を摘んで、水にさらして乾燥させ、
それを幾度か繰り返すと紅色になるのだそうです。

ベニバナの花は、水に溶けやすい黄色の色素と、
水に溶けにくい紅色の色素が含まれていて
水にさらすことによって分離します。

凄い!と思うのが
ベニバナの色素は99%が水溶性の黄色で
赤の色素は1%しかないことです。
ですがたった1%しかないその紅の色素が、
黄色の色素を劇的に変えてしまうのです。

紅花摘みは手で行いますが
夜露を含んでトゲが柔らかい早朝に手で摘み取られます。
それでもかなりイタイのだとか。

国産の紅花染料は今や大変貴重なものです。
もし、ご興味がおありでしたら
日本古来の植物染をされている
吉岡幸雄の色世界
こちらもご覧下さい。
ドキュメンタリー映画「紫」は一見の価値ありです。

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車海老(くるまえび)
紫蘇(しそ)

車海老の天ぷらも捨てがたいですが
急に暑くなった京都では
紫蘇の香味野菜が既に欠かせません。
茗荷に紫蘇に生姜に…。

今は年中出回っていますが
本来の旬は初夏から盛夏
赤じそはもっと短くて真夏の間くらい。
紫蘇ジュースにしても美味しいですよね。

薬味として大活躍の紫蘇ですが
実は身体を温める働きがあります。
冷たいお素麺を頂いても冷えすぎないように
ストップをかけてくれている
影のお役立ち野菜です。

あ、しそ酒にしても美味です♡

一首

人しれず 思へば苦し 紅くれなゐの
末摘花すゑつむはなの 色にいでなむ

詠み人しらず 古今集 496

人知れずあの人を思っているのは、やはりとても苦しい。
いっそ色鮮やかな紅色の末摘花のように、
思いを表に出してしまおう。

想いを表にだす、ということは伝えることですよね。

苦しくて苦しくて
日常に支障をきたしてしまう程であれば
やはりその想いはどんなものであれ
表に出した方が、最終的にはよいのではないかと思います。

苦しさに文句ばかり言っているなら、ね。

 

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2014-05-28 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

小満 蚕起食桑

小満(しょうまん)

小満とは、全ての生命のエネルギーが
満ち満ちていくころの時季です。
人も、草も、虫も、大地も、
日の光をうけてキラキラと輝きます。

二十四節気においては8番目の節季。
これが終われば一年の3分の1が…(笑)

本来であれば梅雨前の一年で1番爽やかな時。
新緑の色とともに風を感じて過ごしたいですね。

蚕起食桑(かいこおきて くわをはむ)

蚕(かいこ)が桑の葉を盛んに食べて成長する時候です。
蚕に桑の葉を与えることを給桑(きゅうそう)と言いますが
蚕が餌を食べる音は猛烈で、寝ていても起きてしまうほどだとか。

蚕に桑を食べさせるのはとても過酷だそう。
朝6時、昼11〜12時の間、夕方の6時の3回食べさせるのですが
その分、蚕の数に応じた量の桑の収穫を必要とします。
現代では桑自体が少なくなってしまいましたので
一般では人工飼料で育てられているそうです。

富岡製糸工場が世界遺産に登録されました。
麻と共にいにしえより重宝された絹は
近現代においては最大の輸出品でもありました。

養蚕そのものが難しくなっている中、
皇室ではそれを受け継ぐべく皇后様がお世話をされています。
過日はこんな展示も開かれていたようです。

蚕-皇室のご養蚕と古代裂,日仏絹の交流」展

絹といえば今も昔も憧れの繊維です。
蚕が生きやすい環境というものは
私達人間にも優しい環境なのだと思うのですが。

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鱚(きす)
蚕豆(そらまめ)

江戸前の天ぷらと言えば鱚!
天ぷらとお寿司は江戸前に限る!と
心から思っております。

ましてや鱚の天ぷらなんて、ウットリですね。
真っ白な身は握りでいただいても美味しいですよ♪

一首

たらちねの母がそのなる桑すらに
願へば衣に着るといふものを

作者不明 『万葉集』巻七 譬喩歌

母が世話をしている桑の葉も
形を変えて衣服になるのだから
心から願えばこの恋も叶うかもしれない…。

万葉集のころから詠われている絹。
直接的には語られていないものの
桑が衣服になるということは、そういうことですよね。
現代のように科学的に解明されていなかった訳ですから
絹が紡がれる過程というのは
さぞかし神秘的であったことでしょう。

想いが届くことや恋が叶うことは
今でも神秘的ではありますが…。

 

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2014-05-21 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

立夏 竹笋生

1日遅れの七十二候です。

立夏(りっか)

立夏とは夏の始まりの時季であることを言います。
最近は妙に暑い時もありますが
一年で1番過ごしやすい時ではないでしょうか。

端午の節供と重なることも多く
青く澄んだ空に鯉のぼりが泳ぐ姿が映えます。
…とはいえ、マンション生活が多い都会では
そのような光景も稀となってしまい
寂しい限りではありますが。

竹笋生(たけのこ しょうず)

たけのこがひょっこりと土の中から
顔を出す頃です。
竹笋と筍は同じ意味で、中国では筍の異体字が笋だと
聞いたことがあります。

実際の季節では筍の旬は少々ズレているのは
旧暦に換算したとて
この七十二候が作られたころと
今現在の気候の差が主な原因ではないかと
されているのをみかけます。

それも確かに加味しなくてはならないと思いますが
今、私達が頻繁に口にしているのは大陸から
入ってきたとされている「孟宗竹」という種類。
大体17世紀から18世紀ごろに入ってきたとされています。

ですが日本の「真竹」の旬はちょうどこの時期。
大陸の暦であった二十四節気や七十二候を
風土に見合ったものに変化させていますから
やはりココは「真竹」のことを言っているのではないかと思います。
ですから、かぐや姫も「真竹」から生まれた訳ですね。

孟宗竹と真竹の見分け方は
孟宗竹は、フシが1本。
真竹は、フシが2本。
というのが解りやすいそうですよ。

真竹

筍(たけのこ)
浅蜊(あさり)

筍が生えてくる時季ですもの、
筍を頂きたいですねっ!

私、何を隠そう筍が本当に好きです。
筍ご飯だけでなく、煮たり焼いたり
揚げたり、それはもう様々な調理法で
食べ尽くしたい。

でも1番美味しいのは新鮮な内にいただく
お刺身でもありますが
お醤油を塗りながらの網焼きかも…。

一首

雪をわけて ぬくこそ親のためならめ
子はさかりなる ためとこそきけ
(赤染衛門)

霜を分けて抜く筍が親のため。
子どものために抜く筍は、
盛んに成長するために贈るものと聞いております

これは夫から送られた歌に対してのお返しの歌になります。
中国の孟宗(孟宗竹の由来)が、
寒い時期に母親のために筍をとったという故事があり、
それをふまえているのです。

そのような知識がないと奥深く理解できない内容ではありますが
健やかな成長を願う親の気持ちというものは
今も昔も変わりません。

 

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2014-05-16 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

立夏 蚯蚓出

すっかりUPした気になっていましたが
していませんでしたね…。
2日遅れの七十二候です。

立夏(りっか)

立夏とは夏の始まりの時季であることを言います。
最近は妙に暑い時もありますが
一年で1番過ごしやすい時ではないでしょうか。

端午の節供と重なることも多く
青く澄んだ空に鯉のぼりが泳ぐ姿が映えます。
…とはいえ、マンション生活が多い都会では
そのような光景も稀となってしまい
寂しい限りではありますが。

蚯蚓出(みみず いずる)

え〜…。言葉通り、蚯蚓が土から這い出てくるころ、
という時季でございます。
見た目から「うひぃ…(汗)」という感じですが
このミミズ達の役割は非常に偉大なものです。

みみずが土を食べることにより
土の中の有機物や微生物などが消化され
粒状の糞を排泄されます。
このことにより、土壌中の通気・保水・排水を高めてくれ、
土中の酸素量を増やしてくれます。
肥沃な土地とは、そんな土壌動物や微生物が
活発に働いている土のことを言うのだそうです。
一説によると、みみずのような生物が
土中に棲息していることが、
地球とそのほかの星とを分ける決定的な違いなのだとか。

土を弄っていて遭遇した際には
土を肥沃にしてくれる大事なお客様と思って
そっとしておいてあげてくださいね。

_

いさき

苺はクリスマスケーキに使われることもあり
ハウスものが年末にたくさん出回ることもあり
いつが旬なのかご存じない方も多いようですが
旬と呼べるのは今です。

1日10粒食べれば1日のビタミンCを摂取できるとか。
洗ってからヘタを取らないと
ビタミンCが切り口から逃げてしまうので
気をつけてくださいね♪

そして意外なことに、苺は栽培上の分類は
野菜扱いなのだそうです。驚き。

一首

岩つつじ 折りもてぞ見る 
背子が着し 紅染めの色に似たれば

和泉式部 『後拾遺集150』

岩つつじのひと枝を折り取って見てみたの。
恋しいあなたが着ていた紅染めの色に似ていたから。

花の色が殿方のお召し物の色に似ていた、
というのはいにしえならではですね。
今ならなんでしょうか。

ちらりと見掛けたコートの後ろ姿が
あなたに似ていたわ。
なんて竹内まりやさん風な感じにでもなるのかしら?
それとも、一緒に出かけた時に
咲き誇っていた想い出となって
季節が巡る度に思い出されるのでしょうか。

 

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2014-05-12 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

穀雨 牡丹華

穀雨(こくう)

たくさんの穀物をうるおす春の雨がふるころのこと。
この季節の終わりには夏の始まりを告げる「八十八夜」が訪れます。
安定しない春の気候のように
この時期の雨は様々な雨の名前があります。

穀物を育む雨 … 瑞雨(ずいう)
草木を潤す雨 … 甘雨(かんう)
春の長雨 … 春霖(しゅんりん)
開花を促す雨 … 催花雨(さいかう)
菜の花が咲く頃の雨 … 菜種梅雨(なたねづゆ)
花が腐ってしまう程の長雨 … 卯の花腐し(うのはなくだし)

とにかく…百穀をうるおすための百通りの雨があります。
敢えて、私が言葉を造るのであれば
百穀をうるおす為の雨 … 百雨(ももう)

牡丹華(ぼたん はな さく)

牡丹(ぼたん)が大きな花を咲かせる時季。
牡丹は、中国では花の王と呼ばれていて
華やかさの象徴とされます。
別名も
「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」
「花中の王」「百花の王」「天香国色」
など華やかな呼び名が目立ちます。

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」

という美しい人を例える言葉がありますが
なぜ牡丹ではなく芍薬なのかと調べてみたところ
牡丹は枝分かれするので横に拡がり
立ち姿というよりも座っているようだということと
背丈も低めなので座るなどの低い姿勢で見た方が
美しいということ。

それに比べて芍薬は
すらりと伸びた茎の先端にぽんと美しい花をつけ
枝分かれすることもない為に
立っているようにみえるからとか。

いずれにしも、美しいものは美しいということw

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鮎魚女(あいなめ)
蕗(ふき)

関西では「アブラメ」とも言われているお魚が
アイナメです。
一説には鮎に姿が似ているからだとか??

先日頂いたときは天ぷらとして出てきました。
白身の淡泊なお魚なので色々なお料理に合いますよ。

一首

人知れず 思ふ心は深見草
花咲きてこそ 色にいでけれ

賀茂重保 千載和歌集

他の誰も知るわけではないけれど
あの人を思う私の心は深まるばかりで
とうとう牡丹の花が咲くように、
あの人への思いを抑えきれなくなってしまった。

ここの「深見草」というのも牡丹の別名です。
所詮、人間とは自分を隠し通すことなど
出来ないものだと思うのです。
特に恋の場合はね。

好きだからこそ覚悟の上で隠し通すのであれば
これはまたお話が別だと思いますが…。

 

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2014-04-30 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

穀雨 霜止出苗

穀雨(こくう)

たくさんの穀物をうるおす春の雨がふるころのこと。
この季節の終わりには夏の始まりを告げる「八十八夜」が訪れます。
安定しない春の気候のように
この時期の雨は様々な雨の名前があります。

穀物を育む雨 … 瑞雨(ずいう)
草木を潤す雨 … 甘雨(かんう)
春の長雨 … 春霖(しゅんりん)
開花を促す雨 … 催花雨(さいかう)
菜の花が咲く頃の雨 … 菜種梅雨(なたねづゆ)
花が腐ってしまう程の長雨 … 卯の花腐し(うのはなくだし)

とにかく…百穀をうるおすための百通りの雨があります。
敢えて、私が言葉を造るのであれば
百穀をうるおす為の雨 … 百雨(ももう)

霜止出苗(しもやんで なえ いずる)

天候が不順で、気温の乱高下もそろそろ落ち着き
霜の覆いもこの頃になるとやっと取れ始めます。
苗代では稲がすくすく、あおあおと育ち
薄緑色の絨毯のように見えます。
田植えまでもう少し。
農家さんは忙しい準備期間でもあると思います。

街で暮らす私達の目にも、新緑が止まるようになってきました♪

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玉筋魚(いかなご)
いとより
槍烏賊(やりいか)

関西ではこの時期になると
「くぎ煮セット」が売り出される地方もある、いかなご。
稚魚をしらす干しや佃煮にして頂きます。
しらす、といっても色々で玉筋魚の他にも
カタクチイワシ
マイワシ
ウルメイワシ
などの稚魚の総称です。

今年も炊こうかしら(笑)

一首

かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを

藤原実方朝臣 小倉百人一首51

これほど想いっているので
この想いを伝えることもままなりません。
伊吹山に芽吹くヨモギを燃やすように、
ジリジリと燃えるこの想いが
これほどのものとはさすがにご存じないでしょう。

片思いとはいつの時代でも、苦しい想いですね。

詞書には「女にはじめてつかはしける」とありますので、
これは実方が思いを寄せる相手にはじめて心を打ち明けた、
つまりラブレターとして使われたわけです。

実方は当時宮廷サロンを賑わせたモテ男クン。
このダンディに、「燃ゆる思ひを」なんて言われた女性は、
どれほど嬉しかったことでしょうか。

句の中の「さしも草」というのが蓬のことになります。
で、なんでジリジリ燃えるのん?
ということですが、薬草として使われていまして、
お灸の原料となる藻草でもあります。

燃え上がる様な炎ではないですが
お灸のようにジリジリと効いてくる想いの方が
案外深いかもしれませんね。
 

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2014-04-25 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

穀雨 葭始生

穀雨(こくう)

たくさんの穀物をうるおす春の雨がふるころのこと。
この季節の終わりには夏の始まりを告げる「八十八夜」が訪れます。
安定しない春の気候のように
この時期の雨は様々な雨の名前があります。

穀物を育む雨 … 瑞雨(ずいう)
草木を潤す雨 … 甘雨(かんう)
春の長雨 … 春霖(しゅんりん)
開花を促す雨 … 催花雨(さいかう)
菜の花が咲く頃の雨 … 菜種梅雨(なたねづゆ)
花が腐ってしまう程の長雨 … 卯の花腐し(うのはなくだし)

とにかく…百穀をうるおすための百通りの雨があります。
敢えて、私が言葉を造るのであれば
百穀をうるおす為の雨 … 百雨(ももう)

葭始生(あし はじめて しょうず)

山野が緑一色に輝く時期が始まります。
京都の鴨川沿いでもいつのまにか様々な植物の新芽が。
そして水辺には葭の若芽も見られるでしょう。
葭は、蘆、葦、とも書きますし、
別の読み方では「ヨシ」とも詠みます。
葭の若芽は、まるでとがった牙の様に水面から伸びてきます。
その様子を「葦牙(あしかび)」と言います。
別の呼び名は「葦の角」「葦の錐(きり)」
葦は古来より、すだれや屋根、紙、楽器などに使われて
東西問わずに生活に密着した植物でした。

「人間は考える葦である」

というのは有名な言葉ですね。

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目張(メバル)
筍(タケノコ)
若布(わかめ)
竹類の地下茎から出る幼茎がタケノコです。
先端が地表に現れる頃に掘り出して頂きます。
今では殆どが孟宗竹のものらしいですが、
18世紀ごろまでは、真竹と淡竹のものだったとか。
とにかく堀りたてをゆがいて頂くのが絶品♪

若竹煮、タケノコご飯なども美味しいですが
オリーブオイルで炒めたり、フライなどにしても
意外と美味しいですよ♪

一首

岩沼は 下はふ芦の 根をしげみ
ひまなき恋を 君しるらめや

摂政左大臣 金葉集

岩沼は、底を這う葦の根がびっちりと隙間なく生えているため、
それが邪魔をして気づいていただけないのでしょうけど、
私が言わぬ間は 葦の根のように隙(ひま)なく思い続けている
この恋、あなたに知ってはもらえないでしょうね

「岩沼」と「言わぬ間」がいわゆる掛詞になっていますw。
葦の根に障害物と一途な恋心の二つの意味をもたせるなど、
テクニックを駆使して詠いあげる切ない思い。

殿方もあれやこれやと工夫せねば女性に思いを伝えられないのは
今も昔も同じことのようで…(笑)

でもね、確かに言わないと解らないものです。
気づいていてもそれが確信には変わらないから
結局うやむやになって終わってしまいます。
みっちり生えた葦など、切り開くか燃やすかして
お相手のところまで、ちゃんと気持ちは届けましょう!

 

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2014-04-20 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

清明 虹始見

1日遅れの時候です。

清明(せいめい)

春の暖かな陽射しの中
天地万物が清らかで明るく輝いている様子を
表している言葉です。
中国では古くよりこの「清明節」の時期に
ご先祖様のお墓参りをする習慣がありました。
これは沖縄でも「シーミー」と言う
同様の習慣が残っています。

また、中国では「踏青(とうせい)」と言って
野に出て春の緑を満喫する行事があったのだとか。
一斉に芽吹く生命力を満喫できそうですね。

虹始見(にじ はじめて あらわる)

春が深くなると、段々と空気も潤ってきます、
雨上がりに虹を見ることが出来るのも
この時期から、という古の人達の経験からの言葉です。

激しい雨が止んだあと、まだ雨雲があるにも関わらず
天に虹があらわれるとうれしいですよね。
中国語では、虹を蛇や竜の一種と見なす風習が多く、
龍虹という地名もあります。
虹は蛇が空にアーチを架けてい…る??

この蛇(にじへび)にちなむ伝説は、
中国だけでなく、オーストラリアや北アメリカ、
西アフリカなどでも聞かれるそうです。

また川が曲がりくねっているのは
虹のヘビが川を作るからという伝説もあります。
「天竜川」という川の名は、そこから付けられたのだとか?

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トビウオ
桜エビ
メバル

塩焼きや煮付けが美味しいのがめばる♪
3月後半から5月が旬です。
唐揚げにする時、二度揚げすると骨まで頂けてしまいます。
かつては良く獲れていたそうなのですが
近頃はすっかり希少価値魚になってしまいました。
脂がのって美味しいですよ♪

あとは、桜エビ。
我が家から近いイタリアンのお店に貼られている
「季節限定・桜エビパスタ」
この張り紙にいつもグッときています(笑)

一首

むら雲の絶え間の空に 虹立ちて
時雨過ぎぬる をちの山の端

藤原定家 玉葉集

一面の雲の合間に虹が立っています
遠くの山の端の方は時雨が通り過ぎているのでしょうか

単純に雨上がりの風景を詠んだ歌に思えるのですけrど
山の端は、いったい現実の世界でしょうか?
常世なのかそれとも浄土なのか、
はたまた愛しい誰かが住む場所なのでしょうか?

そう考えると色々なことが想像できますよね。

虹の架け橋が繋いでくれた思いも
いったいどこに届くのでしょう。

皆さまの思いも大切な方の元に届きますように。
 

あなたがあなたを導き
私が私を導けますように

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2014-04-16 | Posted in Japanese seasonComments Closed