Fragment

衣食住

御嶽山の噴火にあたり
一刻も早く救助が進むことを祈ります。

東北の震災を体験し神職の道を歩むことになってから
「衣食住」のことを殊更真剣に考えるようになりました。

以前より、意識は高いほうだと、
ややうぬぼれていた感がありましたが、
単なる生活スタイルというものではなく、
神職の勉強が進むにつれ本来の「生命」や「魂」を
繋いでいくための条件としての衣食住を考えるようになったのです。

ところでこの「衣食住」という言葉、
なぜ「衣」が最初にくるのか考えたことがありますか?

「食べないと生きていけないじゃない!」
と必死で思いがちですね。
(必死なのは私だけかもしれませんけれど)
それなのに、なぜ食衣住ではないのかしら?

長い期間での地球の気温変動なども加味するとしても
私が聞いていた理由は
今ひとつスッキリと納得しがたかったものの
今回、噴火に関するニュースを見聞きして
その理由がハッキリと腑に落ちました。

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活火山かどうかの定義は概ね1万年という期間が
1つの区切りだそうですがそれだけではなく、
この日本という国は、
四方を海に囲まれ山々がもたらす豊かな緑に恵まれているのと同時に
私達が想像している以上に
津波や地震そして噴火や台風などの自然災害と共に
あったのではないでしょうか。

古文書などの文献で知りうることが出来る範囲は
1000年ちょっとのこと。
それ以前のことなどは知るよしもありません。
文書として遺されていなくとも
語り継がれてきた何かがある筈だと思いませんか?

噴火による火山灰や飛んでくる噴石、
水害などによる水や土砂、
身体だけでなく頭や足を怪我から守り生き抜くことで
食べ物を食べ次に備えることが可能になります。

怪我をしたら狩りもできない、稲も刈れない。
そうなると食べていけない。
復興も出来ない。
凄くシンプルなことです。

始めは身体を覆うだけのものだったのが
袖が付き、下履きが付き、
防御の為でなく装飾性が増してきたということは
この自然の中での生活がそれだけ安定してきたこと
言えるでしょう。
そう考えれば安定し始めた方が短いのかもしれません。

そして安定するまでの長い長い間、
私達が想像する以上に森羅万象の厳しさと
逃げること無く対峙してきた故に
森羅万象全てを畏怖畏敬の念をもった
神道の考えが確立されていったのでしょう。

自然は美しくも恐ろしいものなのです。
いえ、恐ろしいからこそ、美しいのかもしれません。

今の現代社会においては文明に埋もれ、
森羅万象の厳しさを忘れてしまうような毎日を過ごしています。
ですが、私達はこの厳しくも美しい森羅万象と共に
生きていることを決して忘れてはなりませんね。

登山は今やレジャーとして認識されていることが殆どですが
日本においては「山鎮め」としての役割もあるのです。
皇室の方々が何故「登山」をされるのか、
それはレジャーの為だけとは言い難いものがあります。

「山鎮め」という畏怖畏敬の念をもっていれば、
ゴミを捨てていくとか植物を盗んでいくとか
そんなことは出来ない筈だと思うのですけれど…ね。

救助が迅速に滞りなく進みますように祈ります。

あなたがあなたを導き
私が私を導けますように

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2014-10-01 | Posted in FragmentComments Closed