寒露 菊花開

寒露(かんろ)

寒露とは露(つゆ)が冷たく感じられてくるころのこと。

暦の上では秋の長雨が終わり、
いよいよ本格的な秋の始まりです。
この頃になると五穀の収穫も盛んに行われます。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で紅葉が濃くなるのだとか。
また、空気が澄んできて夜空の付きも冴え冴えと見えるころですね。

また9月9日の重陽の節句は菊の節句。
新暦のころは全く…と言って良いほどの菊のきの字もありませんが
旧暦の9月9日となりますと大変美しく咲き始めるでしょう。
旧暦の重陽の節句は10月13日。
食用菊もたくさん出ているでしょうから
花片を浮かべて一献いかがでしょう?

 

菊花開(きくのはな ひらく)

菊の花が咲き始めるころ。
当初菊は薬草として奈良時代に中国から伝わったのだとか。
決して身近なものではなかったようです。
その証拠(?)に万葉集に菊を詠んだ歌はなく
秋の花の代表として登場してくるのが
古今和歌集あたりから。

そして、この頃になると
やっと「菊の節句」の実感が出てきますね〜(笑)
そう、本日はその旧暦9月9日!
どんぴしゃで季節も移り変わりました。

 

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はたはた

秋田の郷土料理に欠かせないお魚が
はたはたです。
白身には何とも言えない旨味があり
玉子にはコクがあって、ぶりこと呼ばれます。
旬はそのぶりこを持ち始める10月。

魚醤は、はたはたを塩漬けにして発酵させたもの。
お鍋などの調味料とした大活躍ですね。

 

一首

秋の菊 にほふかぎりはかざしてむ
花より先と 知らぬわが身を

紀貫之 古今和歌集276

秋の菊が輝くように映えているうちは冠にして愛でていよう。
花より先に死ぬかもしれない我が身だし。

菊の花は時間が経つと色が変わっていきます。
その移ろう間も愛おしいと思って冠にさした、という
ことなのですけれど
その移ろう時間、紀貫之さんは
何を想って詠んだのでしょうね。