Japanese season

啓蟄 菜虫化蝶

啓蟄(けいちつ)

二十四節気のひとつ、です。
地中で冬ごもりをしていた虫たちが、
早春の光を浴びて温もった土を啓き、
這い出してくるという意味です。

「虫」と書いてありますがこの場合は
「昆虫」のことだけではなくてヘビやカエル、トカゲなど、
土の中で冬眠などをして過ごすさまざまな生き物のことを言います

菜虫化蝶(なむし ちょうと なる)

菜虫とは畑の大根や蕪、アブラナなどの葉につく青虫のこと。
そう、一般的にはモンシロチョウの幼虫などになるでしょうか。
畑を荒らしていた「害虫」が冬にサナギの姿となり
春の訪れと共に美しい蝶に生まれ変わるドラマティックな変化は
昔も今も時を問わずして季節を知らせてくれる象徴なのではないでしょうか。

またかつては蝶のことを「夢虫」とも読んでいました。
蝶になる夢をみたけれど本当の私は蝶で
今、人間になっている夢をみているのでは?
という夢かうつつか…という荘子の説話に由来しています。

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浅蜊(アサリ)
芹(せり)

七草粥で知られる春の七草、
一番始めにあげられるのが「せり」ですね。
名前の由来は、茎から多くの根を出し、
殖えるのを競い合っているような様子から…とのこと。
爽やかな香りと歯ごたえは和食に欠かせません。

「芹摘む」という大変切ない言葉があります。
意味としては「想いが通じない、物事が叶わない」という意味。

なんでも、かつて身分違いの恋をした庭掃除の男性が
位の高過ぎる女性の為に芹を摘んで贈ったものの何の返事もなく、
ついには焦がれ死にしてしまったからという故事からきたもの。

受け入れるにせよ、お断りするにせよ、お返事はしましょう、ね。

一首

みな人の 花や蝶やと急ぐ日も
わが心をば君ぞ知りける

中宮定子 枕草子

世間の人みなが花や蝶やと美しいものばかりに熱中している時でも
あなただけは私の本当の気持ちを知ってくれているのね。

意外と蝶を詠ったものはありません。
何故かというと、蝶と蛾の区別がなくて
どちらかというと「気味の悪いもの」としてとらえられていたようです。

「ちやほや」されるという言葉の語源が
「花や蝶や」だったようです。
やがて花と蝶が逆転し、「蝶や花や」「蝶よ花よ」が縮まり
「ちやほや」になった、というのが一般的。
また一方では「蝶花」は昔の中国語で「チャオファオ」と発音するそうで…。
このことも「ちやほや」になるための影響だったのでは?とも言われています。

でも、イマドキであれば蝶よ花よと、ちやほやされるのではなく
蝶や花の様に、スカートの裾ひらりとさせて春を楽しみたいですね♪

 

あなたがあなたを導き
私が私を導けますように

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2014-03-16 | Posted in Japanese seasonComments Closed