Japanese season
啓蟄 桃始笑
昨日3月11日の七十二候です。
啓蟄(けいちつ)
二十四節気のひとつ、です。
地中で冬ごもりをしていた虫たちが、
早春の光を浴びて温もった土を啓き、
這い出してくるという意味です。
「虫」と書いてありますがこの場合は
「昆虫」のことだけではなくてヘビやカエル、トカゲなど、
土の中で冬眠などをして過ごすさまざまな生き物のことを言います
桃始笑(もも はじめて わらう)
桃が笑う、とはなんて素敵な
春らしい表現なのでしょう!
と、感心します。
花が咲くことを「笑う」と表現していたそうなのですが
今にも可憐に咲こうとしている蕾をみて
怒る方は…そんなにいらっしゃらないと思われるのですが…。
桃は中国では長寿のしるし。
日本でも厄除けとされています。
お雛様が「桃の節句」と言われているのは
何も季節的なことだけではありません。
旬
鱵(さより)
玉葱
昔、TVコマーシャルで
妻「ねぇ、夕飯何食べたい?」
夫「ん〜、さより。」
妻「さ、さよりって誰!?」
というコマーシャルがあったな、と
今思い出しました。
それとは全く関係ありませんが
この時期から大変美味しくなるお魚です。
お寿司や天ぷらも美味しいですが
干物も絶品です。
改まった席でのお吸い物なども
良いですねぇ♪
一首
桃花褐の浅らの衣 浅らかに
思ひて妹に 逢はむものかも
つきそめのあさらのころも あさらかに
おもひていもに あはむものかも
まるで桃の色で染めたような着物の薄い色のように
薄っぺらな気持ちであなたに会ったりはしないのですよ。
万葉集 巻12-2970
「本気です。」
本気と書いてマジと読むかどうかは解りませんが
決して軽々しくない真剣な気持ちを
伝えている歌ですね。
花が咲く
実が実る
などは主に「恋が成就する」といった意味で
使われていたようです。
現代の
本当に好きなのです
のひと言も、
当時のこの歌も、
必死の思いなのは、何ら変わりありません。
あなたがあなたを導き
私が私を導けますように
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