Japanese season
穀雨 葭始生
穀雨(こくう)
たくさんの穀物をうるおす春の雨がふるころのこと。
この季節の終わりには夏の始まりを告げる「八十八夜」が訪れます。
安定しない春の気候のように
この時期の雨は様々な雨の名前があります。
穀物を育む雨 … 瑞雨(ずいう)
草木を潤す雨 … 甘雨(かんう)
春の長雨 … 春霖(しゅんりん)
開花を促す雨 … 催花雨(さいかう)
菜の花が咲く頃の雨 … 菜種梅雨(なたねづゆ)
花が腐ってしまう程の長雨 … 卯の花腐し(うのはなくだし)
とにかく…百穀をうるおすための百通りの雨があります。
敢えて、私が言葉を造るのであれば
百穀をうるおす為の雨 … 百雨(ももう)
葭始生(あし はじめて しょうず)
山野が緑一色に輝く時期が始まります。
京都の鴨川沿いでもいつのまにか様々な植物の新芽が。
そして水辺には葭の若芽も見られるでしょう。
葭は、蘆、葦、とも書きますし、
別の読み方では「ヨシ」とも詠みます。
葭の若芽は、まるでとがった牙の様に水面から伸びてきます。
その様子を「葦牙(あしかび)」と言います。
別の呼び名は「葦の角」「葦の錐(きり)」
葦は古来より、すだれや屋根、紙、楽器などに使われて
東西問わずに生活に密着した植物でした。
「人間は考える葦である」
というのは有名な言葉ですね。
旬
目張(メバル)
筍(タケノコ)
若布(わかめ)
竹類の地下茎から出る幼茎がタケノコです。
先端が地表に現れる頃に掘り出して頂きます。
今では殆どが孟宗竹のものらしいですが、
18世紀ごろまでは、真竹と淡竹のものだったとか。
とにかく堀りたてをゆがいて頂くのが絶品♪
若竹煮、タケノコご飯なども美味しいですが
オリーブオイルで炒めたり、フライなどにしても
意外と美味しいですよ♪
一首
岩沼は 下はふ芦の 根をしげみ
ひまなき恋を 君しるらめや
摂政左大臣 金葉集
岩沼は、底を這う葦の根がびっちりと隙間なく生えているため、
それが邪魔をして気づいていただけないのでしょうけど、
私が言わぬ間は 葦の根のように隙(ひま)なく思い続けている
この恋、あなたに知ってはもらえないでしょうね
「岩沼」と「言わぬ間」がいわゆる掛詞になっていますw。
葦の根に障害物と一途な恋心の二つの意味をもたせるなど、
テクニックを駆使して詠いあげる切ない思い。
殿方もあれやこれやと工夫せねば女性に思いを伝えられないのは
今も昔も同じことのようで…(笑)
でもね、確かに言わないと解らないものです。
気づいていてもそれが確信には変わらないから
結局うやむやになって終わってしまいます。
みっちり生えた葦など、切り開くか燃やすかして
お相手のところまで、ちゃんと気持ちは届けましょう!
あなたがあなたを導き
私が私を導けますように
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