Japanese season

穀雨 霜止出苗

穀雨(こくう)

たくさんの穀物をうるおす春の雨がふるころのこと。
この季節の終わりには夏の始まりを告げる「八十八夜」が訪れます。
安定しない春の気候のように
この時期の雨は様々な雨の名前があります。

穀物を育む雨 … 瑞雨(ずいう)
草木を潤す雨 … 甘雨(かんう)
春の長雨 … 春霖(しゅんりん)
開花を促す雨 … 催花雨(さいかう)
菜の花が咲く頃の雨 … 菜種梅雨(なたねづゆ)
花が腐ってしまう程の長雨 … 卯の花腐し(うのはなくだし)

とにかく…百穀をうるおすための百通りの雨があります。
敢えて、私が言葉を造るのであれば
百穀をうるおす為の雨 … 百雨(ももう)

霜止出苗(しもやんで なえ いずる)

天候が不順で、気温の乱高下もそろそろ落ち着き
霜の覆いもこの頃になるとやっと取れ始めます。
苗代では稲がすくすく、あおあおと育ち
薄緑色の絨毯のように見えます。
田植えまでもう少し。
農家さんは忙しい準備期間でもあると思います。

街で暮らす私達の目にも、新緑が止まるようになってきました♪

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玉筋魚(いかなご)
いとより
槍烏賊(やりいか)

関西ではこの時期になると
「くぎ煮セット」が売り出される地方もある、いかなご。
稚魚をしらす干しや佃煮にして頂きます。
しらす、といっても色々で玉筋魚の他にも
カタクチイワシ
マイワシ
ウルメイワシ
などの稚魚の総称です。

今年も炊こうかしら(笑)

一首

かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを

藤原実方朝臣 小倉百人一首51

これほど想いっているので
この想いを伝えることもままなりません。
伊吹山に芽吹くヨモギを燃やすように、
ジリジリと燃えるこの想いが
これほどのものとはさすがにご存じないでしょう。

片思いとはいつの時代でも、苦しい想いですね。

詞書には「女にはじめてつかはしける」とありますので、
これは実方が思いを寄せる相手にはじめて心を打ち明けた、
つまりラブレターとして使われたわけです。

実方は当時宮廷サロンを賑わせたモテ男クン。
このダンディに、「燃ゆる思ひを」なんて言われた女性は、
どれほど嬉しかったことでしょうか。

句の中の「さしも草」というのが蓬のことになります。
で、なんでジリジリ燃えるのん?
ということですが、薬草として使われていまして、
お灸の原料となる藻草でもあります。

燃え上がる様な炎ではないですが
お灸のようにジリジリと効いてくる想いの方が
案外深いかもしれませんね。
 

あなたがあなたを導き
私が私を導けますように

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2014-04-25 | Posted in Japanese seasonComments Closed