Japanese season

芒種 腐草為蛍

2日遅れの七十二候です

芒種(ぼうしゅ)

芒種とは稲や麦などの「穂」が出る植物の
種をまく頃のことをいいます。
稲穂の先にある針の様な突起を
「芒(のぎ)」と言うことから
のぎの種を蒔くので、芒種。
実際にはこれよりも早く蒔かれることが
今となっては殆どです。

「のぎ」と聞いて「のぎへん(禾)」を
思い浮かべた方も多いのでは?
意味は同じ意味です。

腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)

ふそう ほたるとなる、とも読むことがあります。

かつては腐った草が蒸れて、
蛍になると信じられていました。
昔の文献にもそれは書かれていて
螢は腐った竹の根や、腐った草が蒸れて
蛍に化したものだと考えられていたとのこと。
今となってはあり得ないと一笑してしまいそうですが
何も無い草むらからぽっ…と光が浮かぶ姿をみて
そう考えたのかもしれません。

ホタルの語源ですが
・火垂る
・火照る
・星垂る
・火太郎
など。

私は「星垂る」が1番好きです。
蛍といえば、都々逸(どどいつ)の有名な一説ですが

「恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす」

というものがあります。
あれやこれやと口に出すよりも
何も言わない想いの方が深いことを言っています。
肝心な想いだけ伝えたら
余計なことは必要ないかもしれませんね。

09hotaru_sinmachi1m

スルメイカ
トマト

今は一年中食べられるトマトですが
真っ赤に熟したトマトが美味しいのは
なんといってもこの時期。
多めに買ってソースにして冷凍しておいたりも
出来ますけれど
なんと言ってもそのまま頂きたいですね。

トマトのリコピンを思いっきり頂いてください♪

一首

物思へば 沢の蛍も我が身より
あくがれいづる 魂かとぞみる

和泉式部 後拾遺集

物思いをしていると、沢を飛ぶ蛍が
まるで私から抜け出した魂のように見えるわ

あれ?
と思われた方も多いかも知れません。
この歌の前には
「男に忘られて侍りける頃、貴船に参りて、
御手洗川に蛍の飛び侍けるを見てよめる」
と、説明があります。

貴船神社にお詣りに行かれたことがある方は
眼にしたことが、ある…はず…なのだけれど…w

どうにもこうにもならない辛さに
考えているのか考えられないのか解らないまま
貴船の川に飛ぶ蛍を見たら
そう思うのかもしれませんね。

京都の祇園白川や哲学の道でも
蛍が見られるような時季になりました。
魂が抜け出たと思うよりは
泣かぬとも身を焦がしている方が
いいのかもしれません。

 

あなたがあなたを導き
私が私を導けますように

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2014-06-13 | Posted in Japanese seasonComments Closed