立冬 金盞香

立冬(りっとう)

立冬とは、冬の始まりです。
秋分と冬至のちょうど中間。
昼夜の長さを基準に季節を分けるとすると、
この日から立春の前日までが冬です。

山にも里にも街にも冬の気配が感じられるようになるころ。
所々で木枯らしや初冠雪の頼りも聞かれるようになり
風もいよいよ本格的に冷たくなってきますね。

 

金盞香(きんせんか さく)

「きんせん こうばし」
とも、読むようですね。 続きを読む 立冬 金盞香

立冬 地始凍

立冬(りっとう)

立冬とは、冬の始まりです。
秋分と冬至のちょうど中間。
昼夜の長さを基準に季節を分けるとすると、
この日から立春の前日までが冬です。

山にも里にも街にも冬の気配が感じられるようになるころ。
所々で木枯らしや初冠雪の頼りも聞かれるようになり
風もいよいよ本格的に冷たくなってきますね。

 

地始凍(ち はじめて こおる)

大地が凍り始めるころ。
霜が降り、氷が張り、季節は冬を迎えます。

こおる
という字は「氷」と「凍」と二種類あります。
凍るは水以外のもの
氷るは水が氷になることを言います。

言語の系統としては、氷と崩れるは同じで
いずれも一過性のものを言うそうです。
それに比べて凍は「凍土」などのカッチカチなもの。

 

窓に出来た氷

毛蟹(けがに)
菠薐草(ほうれんそう)

別名はズバリ「冬葉」と呼ばれるほどの
ほうれん草。
冬野菜の代表ですね。
旬である冬のほうれん草のビタミンCは
夏の三倍ほどと言われています。
旬は11月から1月。
これからの時期はお鍋にも大活躍ですね♪

 

一首

天の原 空さへさえや渡るらむ
氷と見ゆる 冬の夜の月

恵慶法師、拾遺集242番

天の原と呼ばれる広大な空さえ
一面冷えきっているのだろうか。
まるで氷のように見える冬の夜の月だ。

 

まさに暦通りの冷え込みの厳しい朝となりました。
昨晩見た月はまさにこの歌のように
冴え冴えと夜空に輝いていたのでした。

夜空に見える星座もすっかり冬のものとなりましたが
空気も澄んで、夜空を見上げるには
最適な季節となりました。

暖かくして、空を見上げる時間を
ちょっとだけ増やしても良いかもしれませんね。

 

立冬 山茶始開

立冬(りっとう)

立冬とは、冬の始まりです。
秋分と冬至のちょうど中間。
昼夜の長さを基準に季節を分けるとすると、
この日から立春の前日までが冬です。

山にも里にも街にも冬の気配が感じられるようになるころ。
所々で木枯らしや初冠雪の頼りも聞かれるようになり
風もいよいよ本格的に冷たくなってきますね。

 

山茶始開(つばき はじめて ひらく)

ひらがなでは「つばきはじめてひらく」と書いていますが
山茶は椿(つばき)ではなく山茶花(サザンカ)のこと。
椿と山茶花は、同じツバキ科ツバキ属なのですが、
椿は12〜4月、山茶花は10〜12月が花期です。

椿の花は首からポトンと落ちるのに対して、
山茶花は一枚一枚はらはらと散ります。
葉も、椿にはギザギザがありませんが、
山茶花はギザギザです。
一番の違いは、
椿には芳香がありませんが、
山茶花は独特のニオイがします。

何ともややこしいですが古来中国では
ツバキ科の花を総称して「山茶」と呼んでいたようです。

 

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鮃(ひらめ)
温州みかん

透き通った白身が芸術とも思える美しさの
ひらめ。
その美味しさは昔からご馳走だったようです。
旬は9月から12月。
お刺身は極上品であり、
えんがわは食感も甘味も文句のつけようがありません♪

 

一首

おき明かす 秋の別れの 袖の露
霜こそ結べ 冬や来ぬらん

藤原俊成 新古今和歌集

起きたままで夜を明かし、
秋との別れを惜しんで袖に流した涙の露が、
今朝はもう霜となって氷っている。
冬が来たのだろうか。

え…そんなに朝冷えこんだの!?
と、現実的なことを考えてしまいますが
まさにまさに立冬前の節分に夜明かしをして
詠んだ歌ですね。

憂いを含んだ秋を吹き飛ばす程の
清冽な美しさを湛えている冬の訪れ。
霜となるほどのその冷え込みすらも
風流なものと捉えたのでしょう。

…いや、捉えざるをえないほどの寒さだったのでしょうね。

霜降 楓蔦黄

霜降(そうこう)

霜降とは朝夕がぐっと冷え込み
霜が降りるころのこと。
山の方からはじまり12月になると平野にも
霜はやってきます。

農作物には大敵。
そろそろ冷え対策も必要になってきますね。

 

楓蔦黄(もみじ つた きばむ)

今では「かえで」と読んでいる楓ですが
もみじ、と読んでいます。 続きを読む 霜降 楓蔦黄

霜降 霎時施

霜降(そうこう)

霜降とは朝夕がぐっと冷え込み
霜が降りるころのこと。
山の方からはじまり12月になると平野にも
霜はやってきます。

農作物には大敵。
そろそろ冷え対策も必要になってきますね。

 

霎時施(こさめ ときどき ほどこす)

「霎」滅多にみない漢字ですよね。
雨+妾 で「しょう」「そう」訓読みですと「こさめ」「しばし」と読みます。
「しぐれ」と読んでいることもあるようです。 続きを読む 霜降 霎時施

霜降 霜始降

霜降(そうこう)

霜降とは朝夕がぐっと冷え込み
霜が降りるころのこと。
山の方からはじまり12月になると平野にも
霜はやってきます。

農作物には大敵。
そろそろ冷え対策も必要になってきますね。

 

霜始降(しも はじめて ふる)

霜が始めて降りる頃のことを言います。

「霜降」と書いてありますが 続きを読む 霜降 霜始降

寒露 蟋蟀戸在

寒露(かんろ)

寒露とは露(つゆ)が冷たく感じられてくるころのこと。

暦の上では秋の長雨が終わり、
いよいよ本格的な秋の始まりです。
この頃になると五穀の収穫も盛んに行われます。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で紅葉が濃くなるのだとか。
また、空気が澄んできて夜空の付きも冴え冴えと見えるころですね。

また9月9日の重陽の節句は菊の節句。
新暦のころは全く…と言って良いほどの菊のきの字もありませんが
旧暦の9月9日となりますと大変美しく咲き始めるでしょう。
旧暦の重陽の節句は10月13日。
食用菊もたくさん出ているでしょうから
花片を浮かべて一献いかがでしょう?

 

蟋蟀戸在(きりぎりす とにあり)

きりぎりす、と言いますが
実際はこおろぎだったようです。

きりぎりす 夜寒に秋のなるままに
よわるか声の 遠ざかりゆく

西行が『新古今集』で詠んだのは
まさに「つづれさせこおろぎ」のこと。

窓を開けて虫の声…ということも
少ないですが
耳を澄ませてみるのもいいかも。

 

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鯖(さば)
柿(かき)

塩焼き
味噌煮
しめ鯖
刺身

脂の乗った鯖は本当に美味しいですよね。
旬は秋から冬。
今では新鮮な鯖も頂けるようになりましたが
京都は鯖街道の終着点。
鯖寿司も絶品ですよ♪

 

一首

雲きえし 秋のなかばの空よりも
月は今宵ぞ 名におへりける

西行 山家集

十五夜の月よりも十三夜の月が素晴らしいと
詠んだ西行。
昨晩の月はご覧になられましたか?

西行が詠んだように冴え冴えとしたとても美しい月でした。

満月という形よりも
この秋の空気や月光の色、強さ、
そんなことを伝えたかったのかもしれませんね。

 

 

寒露 菊花開

寒露(かんろ)

寒露とは露(つゆ)が冷たく感じられてくるころのこと。

暦の上では秋の長雨が終わり、
いよいよ本格的な秋の始まりです。
この頃になると五穀の収穫も盛んに行われます。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で紅葉が濃くなるのだとか。
また、空気が澄んできて夜空の付きも冴え冴えと見えるころですね。

また9月9日の重陽の節句は菊の節句。
新暦のころは全く…と言って良いほどの菊のきの字もありませんが
旧暦の9月9日となりますと大変美しく咲き始めるでしょう。
旧暦の重陽の節句は10月13日。
食用菊もたくさん出ているでしょうから
花片を浮かべて一献いかがでしょう?

 

菊花開(きくのはな ひらく)

菊の花が咲き始めるころ。
当初菊は薬草として奈良時代に中国から伝わったのだとか。
決して身近なものではなかったようです。
その証拠(?)に万葉集に菊を詠んだ歌はなく
秋の花の代表として登場してくるのが
古今和歌集あたりから。

そして、この頃になると
やっと「菊の節句」の実感が出てきますね〜(笑)
そう、本日はその旧暦9月9日!
どんぴしゃで季節も移り変わりました。

 

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はたはた

秋田の郷土料理に欠かせないお魚が
はたはたです。
白身には何とも言えない旨味があり
玉子にはコクがあって、ぶりこと呼ばれます。
旬はそのぶりこを持ち始める10月。

魚醤は、はたはたを塩漬けにして発酵させたもの。
お鍋などの調味料とした大活躍ですね。

 

一首

秋の菊 にほふかぎりはかざしてむ
花より先と 知らぬわが身を

紀貫之 古今和歌集276

秋の菊が輝くように映えているうちは冠にして愛でていよう。
花より先に死ぬかもしれない我が身だし。

菊の花は時間が経つと色が変わっていきます。
その移ろう間も愛おしいと思って冠にさした、という
ことなのですけれど
その移ろう時間、紀貫之さんは
何を想って詠んだのでしょうね。

 

 

寒露 鴻雁来

寒露(かんろ)

寒露とは露(つゆ)が冷たく感じられてくるころのこと。

暦の上では秋の長雨が終わり、
いよいよ本格的な秋の始まりです。
この頃になると五穀の収穫も盛んに行われます。

露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で紅葉が濃くなるのだとか。
また、空気が澄んできて夜空の付きも冴え冴えと見えるころですね。

また9月9日の重陽の節句は菊の節句。
新暦のころは全く…と言って良いほどの菊のきの字もありませんが
旧暦の9月9日となりますと大変美しく咲き始めるでしょう。
旧暦の重陽の節句は10月13日。
食用菊もたくさん出ているでしょうから
花片を浮かべて一献いかがでしょう?

 

鴻雁来(がんきたる)

雁が北から渡ってくるころのこと。

その年で初めて訪れる雁を「初雁(はつかり)」と言います。
歌の世界では雁の枕詞は「遠つ人」、
どこか遠くからやってくる人、という意味合いで
「松」(=待つ)にも掛かります。

色々と調べていて「あ、そうか!」と思ったことが1つ。
「ニルスのふしぎな旅」というお話、ご存じですか?
やんちゃな少年ニルスがひょんな事から
魔法で小さくされてしまいガチョウの背中に乗って
様々な場所を旅して様々なことを学び成長するお話。
そのガチョウと一緒に旅をするのが雁なのでした。

もし、雁の隊列に一羽だけガチョウが混ざっていたら
ニルスが乗っているかも!?

 

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柳葉魚(ししゃも)
シメジ

ししゃもって柳葉魚と書くのですね〜(笑)
柳の葉っぱがししゃもになった、というアイヌの伝説が
由来となっているそうです。
産卵期でもある10月が旬とされています。
干物でお目に掛かることが殆どですが
旬であるならばお刺身も美味ですっ!本当に!

 

一首

白雲に羽うち交はし飛ぶ雁の 
数さへ見ゆる 秋の夜の月

白雲の浮かぶ空に、
翼を交えて飛んでいる雁の数までもが見えるほど
明るく美しい秋の夜の月だね。

詠み人知らず 古今集191

 

「うっわぁ〜!めっちゃくちゃ月がキレイ!」
と言う感動を、古の方々はこうして詠んだのですよね。

夏目漱石先生テイストの妄想を付け加えて

「キミみたいにね」

のひと言を付け加えて欲しいところです。
思いっきり字余りどころか
全く別の句になってしまいますが(笑)

 

 

秋分 水始涸

秋分(しゅうぶん)

1日の内で昼と夜の長さが
ぴったりと同じになるのが
春分と秋分です。

夏至が最も昼が長く夜が短い陽が極まる日、
冬至が最も昼が短く夜が長い陰が極まる日、
だとすれば、
春分と秋分は陰と陽を中和させる大事な日です。

御彼岸というのは仏教の言葉ではありますが
これは日本独自のもの。
仏教伝来前の古神道と呼ばれているような
独自森羅万象の信仰が仏教に取り入れられ
今の形となりました。

また、農耕には欠かせない日でもあり
豊作を祝い、感謝を捧げ、田の神様を祀る祭事などが
この頃に行われます。

暑さ寒さも彼岸まで。
そろそろ本格的な秋冬の準備をしてもいいのかもしれません。

 

水始涸(みず はじめて かるる)

この「みずかれる」は、
池や川の水が涸れることではありません。

「田んぼの水がなくなること」です。

田んぼの水がなくなる、ということは
稲の実りの時季、収穫期のことでもあります。

ご存じのように収穫期には黄金色に輝くに日本の稲。
以前、秋田を旅した時に一面の田を見た時に
「日本の原風景」の美しさに心を打たれ
魂が震えるのを感じました。

同時に雀との闘い(?)も始まります。
人間対…というよりは案山子対雀、という
対戦カードになるようではありますが(笑)

 

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虎河豚(とらふぐ)
銀杏(ぎんなん)

下関南泊港で行われる河豚の初せりは
その様子からも風物詩ですね。
機会があったらニュースを見てみてください♪

ふぐ刺し、ふぐちり、ヒレ酒
白子にえっとえっと…

どれもこれもウットリするような美味しさのものばかり。

お料理屋さんではなく
店頭で身欠きを購入する場合は
実が白く透き通っていて
ツヤのあるものを選びましょう♪

 

一首

稲つけば かかる吾が手を今夜もか
殿の若子が取りて嘆かむ

詠み人知らず
万葉集14巻 3459番

毎日稲をついて精米しているから
手は荒れ放題になっているの。
でもね、夜になったら、
お屋敷の若様がやってきて
手をとって、こう優しくいたわってくれるのよ。

「こんな手になって、かわいそうに…。」

 

…そぉ〜んなコト、
あるかもしれないけれど、
あるわけがないのが「現実」というものですw

「やだよぅ、この子ってば夢みたいなことばかり!」
おっかさんや、ばぁばなどの周りが笑い飛ばしながら
仕事に励んだのでしょう。

万葉のころからヲトメという生き物は
妄想だろうと何だろうと
トキメキがないと頑張れないものなのです。