Japanese season

清明 鴻雁北

清明(せいめい)

春の暖かな陽射しの中
天地万物が清らかで明るく輝いている様子を
表している言葉です。
中国では古くよりこの「清明節」の時期に
ご先祖様のお墓参りをする習慣がありました。
これは沖縄でも「シーミー」と言う
同様の習慣が残っています。

また、中国では「踏青(とうせい)」と言って
野に出て春の緑を満喫する行事があったのだとか。
一斉に芽吹く生命力を満喫できそうですね。

鴻雁北(こうがん きたへ かえる)

冬を過ごした雁が北国へと去って行きます。
ツバメと入れ替わり。
雁は「かり」とも読んだり「鴈」とも書いたりします。
季節の訪れと共にその姿を現す鳥として
入れ違いのように春にやってきて秋に去る燕と対をなして
暮らしの中で親しまれてきました。
群れをなして飛ぶ姿はしばしば見られますね。

薄曇りの空の下、厳しい旅をもろともせずに
海を渡っていきます。
そんな春の北国の曇り空を「鳥曇」(とりくもり)と
言うそうです。
群れが羽ばたく羽音は風が鳴っているようにも聞こえることから
鳥風とも呼ばれます。

環境や気候やめまぐるしいほどの変化の中、
また、無事に会えますように、と祈るばかりです。

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鰹(かつお)
タラの芽
ホタルイカ

身が青白く光るところから
命名されたのがホタルイカです。
旬は1月から5月。
大群が海面近くに現れて
光をともす姿が見られる名所が富山湾です。
春の産卵期になると岸に近づくのですが
新月の夜においては水面の高さが解らずに
波にさらわれてしまうこともあるそうで、
これを「身投げ」と呼び、春の風物詩にもなっているそうです。
沖漬け(しょうゆ漬け)が定番ですが
絶品の和風パスタは菜の花とのペペロンチーノ。

一首

聞く人ぞ 涙は落つる 帰る雁
鳴きてゆくなる あけぼのの空

藤原俊成 古今和歌集59

曙の空を鳴きながら北へ帰っていく雁
その声を聞く人のほうが涙をこぼしてしまうほどに
さみしいものですね。

もう、新学期がはじまり
新しい環境の元、数々の出会いがあることでしょう。

出会いがあれば別れがあることは
古の時代から同じだったようで
この歌も、春になって去って行く雁と
春に訪れた別れとを重ね、
寂しさのあまりついつい涙ぐんでしまった気持ちを
読んだものだと思います。

因みに、この藤原俊成さま。
私の招福師としての院号「俊成院」の由来となった方でもあります。
決して「としなり」と読んではいけません。
くりの丞先生が嘆きますから(笑)

 

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2014-04-10 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

清明 玄鳥至

清明(せいめい)

春の暖かな陽射しの中
天地万物が清らかで明るく輝いている様子を
表している言葉です。
中国では古くよりこの「清明節」の時期に
ご先祖様のお墓参りをする習慣がありました。
これは沖縄でも「シーミー」と言う
同様の習慣が残っています。

また、中国では「踏青(とうせい)」と言って
野に出て春の緑を満喫する行事があったのだとか。
一斉に芽吹く生命力を満喫できそうですね。

玄鳥至(つばめ きたる)

海を渡ってツバメが南からやってくるころ。
去年と同じ巣に戻ってきてくれるかしら?と気にもなりますね。
ツバメが巣をかけるとその家に幸せが訪れる、という
言い伝えもあることですし♪
古の時代には、ツバメがどこから飛んでくるか解らず
「常世国」からやってくる、と言う伝説もあったからでしょうか。

ツバメの飛来は本格的な春と農耕シーズンの始まりを
象徴してもいます。

ツバメは
「玄鳥(げんちょう)」
「乙鳥(つばくら)」
「天女(つばくらめ)」
などとも呼ばれているそうです。

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栄螺(さざえ)
初鰹(はつがつお)
蕨(わらび)

国民的アイドル、サザエさんのフルネームを
全て漢字で書くと「鯸田栄螺」か「河豚田栄螺」
ごっついですね…。

ぷるぷるの食感が楽しいわらび餅の原料となる蕨は
春の到来を告げる代表的な山菜とされています。
日当たりのよい草原に自生して、葉が開く前の
くるっと丸まった若芽をいただきます。
あのぷるぷるは、根っこのデンプン。
密かに毒性があるので、重曹や灰を使って
しっかりと灰汁取りをすることが大事です。

一首

煙たち 燃ゆとも見えぬ 草の葉を
誰か藁火と 名付け初めけむ

真静法師(しんせいほうし)古今和歌集-453

けむりたち もゆともみえぬ くさのはを
たれかわらびと なづけそめけむ

煙が立って燃えているようにすら見えないこの草を
誰が 「わらび」と初めに名づけたのでしょうか。

なんでもない風景を詠んだような歌なのですが
ここに親父ギャグの原点とも言える
掛詞(かけことば)がギュッとつまっています。

まず「燃ゆ」ですが、草花が芽をだすことの
「萌ゆ」と掛けています。
「萌え~!」の「萌ゆ」ですね(笑)

そして「藁火」と「蕨」。
葉がくるっと丸まっている為、
一見、芽吹き(萌ゆ)とも思えない…

というWの掛詞。
これを詠んで古の方々は
「クスッ」と…。
いえ、もしかしたら「大爆笑」
だったのかもしれませんね。

結局、こういった事が、昔から大好きな民族なのですよ。
親父ギャグもある意味、日本の国土的DNAかもしれません(笑)

 

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2014-04-05 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

春分 雷乃発声

1日遅れました。
昨日の時候になります♪

春分(しゅんぶん)

秋分と同じく、春と夜が同じ長さになります。
本格的な春が訪れますね♪
日増しに強くなる陽射しと共に桜の開花便りを聞く一年で一番心が躍る時期です。

春分の日を中日として、前後三日を含めた1週間が春の御彼岸です。
仏事が入る前の古来日本では農耕始の神事が行われていたそうで
仏事とは全く別の徳治の信仰行事も多いとか。

別れと出会い、生活環境の変化も多い時期でもありますね。

雷乃発声(かみなり すなわち こえをはっす)

桜も盛りが過ぎると冬の間はなりを潜めていた雷が再び遠くの空で鳴り始めます。
鳴神のお目覚めですね。

夏のものと違ってひと鳴り、ふた鳴りで止む短い雷の音。
特に初めてなる春雷を「初雷(はつらい)」
また冬ごもりしている虫たちを起こす「虫出しの雷」とも。

春の雷は寒冷前線の通過によって起こるもので
雹などの被害もあるときもあります。
時によっては雪も降る場合もあり、まだ浅い春ということを感じます。

とはいえ、古の人々は雷が稲をたわわに実らせると考えたのか
「稲妻」という言葉は「稲の夫(つま・伴侶の意味)が語源だそうですよ。

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真鯛
飯蛸(いいだこ)

生きている時でも20センチくらいしかなくて
煮てしまうと5センチ?くらいになってしまうイイダコ。
冬から春にかけての産卵期が旬です。
頭に卵をびっしりと蓄え、この卵が米粒のようなことから
「飯」の名前がつきました。
「酢漬けのらっきょう」を使って漁をするのも興味深いですね。

一首

伊香保嶺に 雷鳴りそね 我が上には
故はなけども 児らによりてそ

東歌・上野国歌 万葉集 巻14-3421

伊香保の嶺に轟く雷よ 今は鳴らないでくれ。
僕にはなんともないけれどかわいい恋人が怖がるからさ。

万葉集にある雷の歌は「春」とも「夏」とも季節が特定できません。
万葉の人々にとって雷は季節よりも
恋心との結びつきの方が強かったのかもしれませんね。

でも、よく読んでみると「僕にはなんともないんだけどね」
と、わざわざ歌の中ですら言うところに、
男性の強がりがちょっぴり垣間見えます。

「なぁ~に、強がってw」

と言う感じが見え見えだとしても

「そうね、あなたがいるから大丈夫ね♪」

と、伝えてあげたくなるような愛らしい歌です(笑)
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2014-04-01 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

春分 桜始開

春分(しゅんぶん)

秋分と同じく、春と夜が同じ長さになります。
本格的な春が訪れますね♪
日増しに強くなる陽射しと共に桜の開花便りを聞く一年で一番心が躍る時期です。

春分の日を中日として、前後三日を含めた1週間が春の御彼岸です。
仏事が入る前の古来日本では農耕始の神事が行われていたそうで
仏事とは全く別の徳治の信仰行事も多いとか。

別れと出会い、生活環境の変化も多い時期でもありますね。

桜始開(さくら はじめて ひらく)

桜前線がひたすら北上し、日本中が首を長くして今か今かと
待ち焦がれた季節の到来です!
今年は少々早めの訪れとなりましたね。

ただひたすら桜が開花するのを待つ。
この1点に人々の気持ちが集まり、高揚し、お花見の席で弾ける…と(笑)

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さくらえび
アスパラガス
浅葱(あさつき)

アスパラガスは春から初夏が旬。
ヨーロッパでは紀元前から栽培されている植物です。
カリウムやマグネシウムの吸収をよくして
疲労回復を助けるアスパラギン酸が多く含まれています。

どこかヨーロッパの伝統窯で
アスパラガスを載せる為だけのお皿を見たことがあります。
マヨネーズに良く似たオランデーズソースや
ドイツぽく溶かしバターなんかも良いですね♪

一首

もろともに あはれと思へ 山桜
花よりほかに 知る人もなし

前大僧正行尊(66番) 『金葉集』

私があなたを切ないくらいに愛おしいと思うように、
あなたも私を同じように思っておくれ、山桜よ。
この山奥では桜の花の他に知り合いもおらず、
ただ独りなのだから。

ソメイヨシノが比較的新しい桜の品種であることを
聞いたことがある方も多いかと思います。
それ以前は桜といえば山桜のことでした。
山間にほんのりとポンと浮かぶ桜色のぼんぼりの様でもあります。

この歌は大僧正様が大峰(現在の奈良県吉野郡の大峰山)での修行中に
偶然山桜を見かけて詠んだ歌だそうです。
大峰山といえば、修験道の中でも大変厳しい行場であり
いまだ女人禁制の山でもあります。
厳しい修行の最中にふと目の前に現れた山桜。
それは行尊にとってどれほど心を慰めるものだったのかは計り知れません。

夜桜見物で風邪をひかないようにされてくださいね!京都のソメイヨシノは来週が見頃です♪

 

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2014-03-26 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

春分 雀始巣

春分(しゅんぶん)

秋分と同じく、春と夜が同じ長さになります。
本格的な春が訪れますね♪
日増しに強くなる陽射しと共に桜の開花便りを聞く一年で一番心が躍る時期です。

春分の日を中日として、前後三日を含めた1週間が春の御彼岸です。
仏事が入る前の古来日本では農耕始の神事が行われていたそうで
仏事とは全く別の徳治の信仰行事も多いとか。

別れと出会い、生活環境の変化も多い時期でもありますね。

雀始巣(すずめ はじめて すくう)

雀が枯れ草などを集めて巣を作り始めるころ。
瓦の下や屋根の隙間などからひょこっと顔を覗かせます。

人家や田畑の近くに棲息する雀は
古くから日本人にとって一番身近な、ことり。
その一方で農作物を荒らすこともありますので
案山子や鳴子が田畑に据えられました。

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蕗(フキ)
ホタテ貝

蕗の旬は4月〜6月。
数少ない日本原産のお野菜です。
各地の野山に自生していますが食用とするのは愛知産の早生ふきが殆どです。
独特の風味も、ほろ苦さも、春ならでは♪
因みにアイヌ伝承のこびとさん「コロポックル」は
蕗の葉の下の人、という意味だそうです。

一首

春雨の花の枝より流れ来ば
なほこそ濡れめ香もやうつると

藤原敏行 後撰集110

春雨が花の枝から滴るのであれば
いっそもっと濡れましょう。
だって花の香が移るかもしれませんから。

桜の花や葉には「クマリン」という芳香成分が含まれているので刺激が加わるとほんのり香ります。

青空の下のお花見ももちろん素晴らしいのですが雨上がりのお花見はその香りも感じられるので私は意外と好きなのです♪

それにしても、かつてはどれだけ「香り」という目に見えないものを感じ取り大切にしていたかが伺えますよね。
オシャレでなく自分自身としての香り(香水)。
女性であれば1つは持っていたいものです。

素敵な春をお過ごしくださいね♪

 

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2014-03-21 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

啓蟄 菜虫化蝶

啓蟄(けいちつ)

二十四節気のひとつ、です。
地中で冬ごもりをしていた虫たちが、
早春の光を浴びて温もった土を啓き、
這い出してくるという意味です。

「虫」と書いてありますがこの場合は
「昆虫」のことだけではなくてヘビやカエル、トカゲなど、
土の中で冬眠などをして過ごすさまざまな生き物のことを言います

菜虫化蝶(なむし ちょうと なる)

菜虫とは畑の大根や蕪、アブラナなどの葉につく青虫のこと。
そう、一般的にはモンシロチョウの幼虫などになるでしょうか。
畑を荒らしていた「害虫」が冬にサナギの姿となり
春の訪れと共に美しい蝶に生まれ変わるドラマティックな変化は
昔も今も時を問わずして季節を知らせてくれる象徴なのではないでしょうか。

またかつては蝶のことを「夢虫」とも読んでいました。
蝶になる夢をみたけれど本当の私は蝶で
今、人間になっている夢をみているのでは?
という夢かうつつか…という荘子の説話に由来しています。

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浅蜊(アサリ)
芹(せり)

七草粥で知られる春の七草、
一番始めにあげられるのが「せり」ですね。
名前の由来は、茎から多くの根を出し、
殖えるのを競い合っているような様子から…とのこと。
爽やかな香りと歯ごたえは和食に欠かせません。

「芹摘む」という大変切ない言葉があります。
意味としては「想いが通じない、物事が叶わない」という意味。

なんでも、かつて身分違いの恋をした庭掃除の男性が
位の高過ぎる女性の為に芹を摘んで贈ったものの何の返事もなく、
ついには焦がれ死にしてしまったからという故事からきたもの。

受け入れるにせよ、お断りするにせよ、お返事はしましょう、ね。

一首

みな人の 花や蝶やと急ぐ日も
わが心をば君ぞ知りける

中宮定子 枕草子

世間の人みなが花や蝶やと美しいものばかりに熱中している時でも
あなただけは私の本当の気持ちを知ってくれているのね。

意外と蝶を詠ったものはありません。
何故かというと、蝶と蛾の区別がなくて
どちらかというと「気味の悪いもの」としてとらえられていたようです。

「ちやほや」されるという言葉の語源が
「花や蝶や」だったようです。
やがて花と蝶が逆転し、「蝶や花や」「蝶よ花よ」が縮まり
「ちやほや」になった、というのが一般的。
また一方では「蝶花」は昔の中国語で「チャオファオ」と発音するそうで…。
このことも「ちやほや」になるための影響だったのでは?とも言われています。

でも、イマドキであれば蝶よ花よと、ちやほやされるのではなく
蝶や花の様に、スカートの裾ひらりとさせて春を楽しみたいですね♪

 

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2014-03-16 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

啓蟄 桃始笑

昨日3月11日の七十二候です。

啓蟄(けいちつ)

二十四節気のひとつ、です。
地中で冬ごもりをしていた虫たちが、
早春の光を浴びて温もった土を啓き、
這い出してくるという意味です。

「虫」と書いてありますがこの場合は
「昆虫」のことだけではなくてヘビやカエル、トカゲなど、
土の中で冬眠などをして過ごすさまざまな生き物のことを言います

桃始笑(もも はじめて わらう)

桃が笑う、とはなんて素敵な
春らしい表現なのでしょう!
と、感心します。

花が咲くことを「笑う」と表現していたそうなのですが
今にも可憐に咲こうとしている蕾をみて
怒る方は…そんなにいらっしゃらないと思われるのですが…。

桃は中国では長寿のしるし。
日本でも厄除けとされています。
お雛様が「桃の節句」と言われているのは
何も季節的なことだけではありません。
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鱵(さより)
玉葱

昔、TVコマーシャルで
妻「ねぇ、夕飯何食べたい?」
夫「ん〜、さより。」
妻「さ、さよりって誰!?」
というコマーシャルがあったな、と
今思い出しました。

それとは全く関係ありませんが
この時期から大変美味しくなるお魚です。
お寿司や天ぷらも美味しいですが
干物も絶品です。
改まった席でのお吸い物なども
良いですねぇ♪

 

一首

桃花褐の浅らの衣 浅らかに
思ひて妹に 逢はむものかも

つきそめのあさらのころも あさらかに
おもひていもに あはむものかも

まるで桃の色で染めたような着物の薄い色のように
薄っぺらな気持ちであなたに会ったりはしないのですよ。

万葉集 巻12-2970

「本気です。」
本気と書いてマジと読むかどうかは解りませんが
決して軽々しくない真剣な気持ちを
伝えている歌ですね。
花が咲く
実が実る
などは主に「恋が成就する」といった意味で
使われていたようです。

現代の
本当に好きなのです
のひと言も、
当時のこの歌も、
必死の思いなのは、何ら変わりありません。

 

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2014-03-12 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

啓蟄 蟄虫啓戸

啓蟄(けいちつ)

二十四節気のひとつ、です。
地中で冬ごもりをしていた虫たちが、
早春の光を浴びて温もった土を啓き、
這い出してくるという意味です。

「虫」と書いてありますがこの場合は
「昆虫」のことだけではなくてヘビやカエル、トカゲなど、
土の中で冬眠などをして過ごすさまざまな生き物のことを言います

蟄虫啓戸(すごもりむし とを ひらく)

七十二候では啓蟄の初候になります
二十四節気の「啓蟄」と同じ意味。
もぞもぞと土から這い出す姿を
「戸をひらく」と表現するなんて、なんとも面白い♪

人間こそ冬眠はしませんが、
春の陽射しに誘われて外出したくなるのは
同じですよね。

 

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鰆(さわら)
山葵(わさび)
赤貝

魚に春で「さわら」幽庵焼きや西京焼きなどでお馴染みのお魚。
冷めてもあまり身が固くならないので
お弁当などにも良く入っていますね。

山葵も今が旬。
お刺身などに添えてある
あの「つーん…」な部分は根っこになりますが
葉山葵なども添えものとしていただけますよ♪

 

一首

春の野に 菫摘みにと来し我ぞ
野をなつかしみ 一夜寝にける

山部赤人 万葉集

春の野に菫を摘みに来たものの
野が慕わすぎて一夜を過ごしてしまった

単純にそのまま「野宿の歌」でも良いのですが
やはり春ですし、スミレは花ですし何か…ね。
恋の歌だったら良いのにね♪といった感じです。

スミレという花が可憐に待ち続けた想いを
表しているような気がするのは私だけでしょうか。

 

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2014-03-06 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

雨水 草木萌動

雨水(うすい)

そろそろ農作業を始める目安となるのが
本日から始まる「雨水」です。

暦便覧には
「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」
と記されています。

ということで
空から降るものが雪から雨へと変わり、
雪が溶け始めるころをいいます。

2014年の今年もすんなりと
雨になってくれると良いのですが。

そしてお雛様を飾り始めるのであれば
次の「啓蟄」の間までがヨシとされていて
良き伴侶に巡り会えるとのこと。

お雛様、ちゃんと飾ってくださいね。

 

草木萌動(そうもく もえいずる)

寒の戻りはあれども暖かい日が続くと
名も解らないような草木も芽吹いています。
そろそろ、冬の間ずっと内に留まっていた生命のエネルギーが
外へ外へと現れ始める時季のことです。

今やすっかり「萌え〜♡」という使い方で有名になった
「萌える」という言葉ですが
元来は「芽が出る」「きざす」などの意味です。

実際に俗語としての意味は分かりませんが
きゅんとした恋心に似たような想いが芽吹くような兆し。
ある意味「萌える」と言えるかもしれませんね。

 

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菜花(なばな)
蛤(はまぐり)

以前、栄養学をじっくりと学んでいました。
恩師は医学博士でもあり管理栄養士でもあり
妻であり母であり、20年近く前ですが
当時ではまだ珍しいというスーパーウーマンでした。

当時、先生の仰ったことが
今になって次々と注目を浴びています。

その中でも特に印象的なのが
「腸内環境」のお話。
腸と肌は直結していることも
当時から強く強く仰っていましたね。

そして「菜の花科」の植物は
天然のキレーション(毒素排出)作用があるということ。

冬の間に溜まった毒素を排出するためにも
この時期の旬の菜の花、
沢山頂いておきましょう♪

 

一首

石ばしる 垂水の水のはしきやし
君に恋ふらく 我が心から

詠み人知らず (万葉集12-3025番)

滝から落ちる激しい水と
飛び散るみずしぶき。
この勢いのように
あなたを心から愛おしいと思っているのだ。

例え想いがお相手に伝わっていようといまいと
自分自身の中に抱いている恋心の勢いというものは
止められるものではないと思います。

自分の恋心が納得いくまで
正々堂々と「好き」を貫けると良いですね。

 

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2014-03-02 | Posted in Japanese seasonComments Closed 

 

雨水 霞始靆

雨水(うすい)

そろそろ農作業を始める目安となるのが
本日から始まる「雨水」です。

暦便覧には
「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」
と記されています。

ということで
空から降るものが雪から雨へと変わり、
雪が溶け始めるころをいいます。

2014年の今年もすんなりと
雨になってくれると良いのですが。

そしてお雛様を飾り始めるのであれば
次の「啓蟄」の間までがヨシとされていて
良き伴侶に巡り会えるとのこと。

お雛様、ちゃんと飾ってくださいね。

 

霞始靆(かすみ はじめて たなびく)

春霞が山野にたなびき、
情景に春らしい趣が加わるころです。
遠く微かにみえる霞の眺めは
季節の移ろいをも感じさせてくれますね。

春には「霞(かすみ)」といい
秋には「霧(きり)」と呼び分けるのだそうです。
気象学においては
見通し1キロ以下が霧で
それよりもうすければ霞。
「たちのぼる」は霧に使って
「たなびく」は霞にのみ。
そして夜には「朧(おぼろ)」と呼ぶ、となると
全くその様子と同じように正体不明ですね(笑)

しかし、日本語の使い分けの細やかさたるや…。

 

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素魚(しろうお)
芥子菜(からしな)

白魚(しらうお)と名前が似ていますが
別のお魚です。
身が透明で光が素通りするから「素魚」と
呼ばれているそうです。
旬はこの2月〜5月。
春先に産卵の為に川に上ってくるのを
踊り食いで頂くのだとか。
私はちょっと遠慮したい…かな(笑)

 

一首

春霞 たなびきにけり
久方の 月の桂も 花や咲くらむ

紀貫之 後撰和歌集

春の霞が空にたなびいている。
月に生えているという桂の花も、
今頃花を咲かせているのだろう

この記事を書いている時は
月は新月へと向かっている最中ですが
月にある宮殿に生えている
桂を刈っている「桂男」という美男子の伝説があります。
その桂の木の花のことを歌っているのですが
ぼんやりとうっすらと
現れては時折消える霞の美しさは
月の美しさと相まって
妖艶なものだったかもしれませんね。

 

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2014-02-24 | Posted in Japanese seasonComments Closed